2010年8月31日火曜日

晩夏と怒濤 4

8月21日。

妹とのセビーヤ2日目。
これも前の晩急遽思い立って、白壁の町、カルモナへ行くことにする。
セビーヤからバスで小1時間。


セビーヤで朝、路面電車に乗りバスターミナルへ行くと、今はここからはカルモナ行きはないのでポルトガル通りのバス停を探してくれ、と。
なんとか探し出し、出発。

2時間もあれば見尽くしてしまいそうな小さな町。



夕方にはセビーヤに戻り、アルカサルを見に。


引き続き暑い…。



セビーヤのアルカサルは、ミニ・アルハンブラ。




グラナダに行ったことのない妹にはよかったかもね。

昼食に前の晩に行ったバルをリピート。
南部でよく見るたらこ入りのサラダ。


美味しかった。

そして一路マドリードへ。

家についてシャワーを浴びたら。
新しいお出迎えに。
D大の同僚の先生方を。
僕が大好きなシレーナ・ベルデでパエーヤの夕食を。


この晩はまだ三銃士でしたが。
翌日からは5レンジャーで。

晩夏と怒濤 3

8月20日。

セビーヤに妹とふたりで。
詳細は以下で。



暑いフライパンでした。

2010年8月29日日曜日

晩夏と怒濤 2

8月19日。
と日記風にしばらく。

朝は、チョコラテの名店サン・ヒネス(San Gines)で。
チョコラーテ・コン・チュロスを3人と一匹で。


スペインに来るまで知らなかった!
スペインでググってて知るという…なんとも。
この前来たゼミ生Aさんが、
「この前のゼミ合宿のあと皆でいったんですよ。開店の日でした」と(笑)

…うまいのよ、これ。

さて、こゆきの散歩に付き合ってもらいながら。
僕らがまだ入ったことのない大聖堂の美術館に入ったり。


到着二日目の妹は、
「南に行きたい、この前(10年前)行けなかったから」
と。
間髪を入れず、連れ合いも、
「それがいい」
と(笑)

行くべし!
セビーヤ。
明日から1泊2日。

即予約。
AVE(スペイン高速列車)。

準備をしながら、昼寝も忘れず。
起きてから、無料の時間にプラド美術館(笑)
毎日18時から20時まで無料で開放。
すばらしいねぇ。


さて、翌日からアンダルシーアの風の中。
ちょいと涼しくなってたから大丈夫だろうと高をくくっていたスペインのフライパン。
アンダルシーア。
ムムム…。

2010年8月28日土曜日

晩夏と怒濤 1

晩夏と言うには早すぎて。
かつ、日本は今年、凄まじい残暑らしく。
でも、夏は後半。
過ぎ行く暑さです、スペインは。

盆明け。
連れ合いの親類が帰って1週間空いて。
その間にも先輩や学生やその他いろいろな人と会って。
夏らしからぬ忙しさを過ごしていた。

そしたら18日に妹がやって来た。
チョー多忙な中、中4日半というハードスケジュールを組んで。


田舎で小学校の教員をやっている。
異常だ、教員の忙しさは。
国家の根幹に関わる仕事なのだから、もう少し考えねばなるまい。

もしかしたら来られない、という中。
短い時間でも絶対に来る!、という強い意志のもとやって来た(笑)

夜中、うちに荷物を置いて、宵闇散歩。


一杯やって。
待ちわびるアンダルシーアの気配はまだない。

2010年8月18日水曜日

夏祭と出店

死者を想うときも過ぎつつあり。
スペインでも夏祭りのピークを迎え、そして徐々に秋に向けて、バケーションも後半に。

週末、マドリード庶民のお祭り、La Virgen de la Paloma(ラ・ビルヘン・デ・ラ・パロマ)に行ってきた。
先日お会いした、M大のO先輩が当の教会の隣に宿泊しているため、ふた家族連れ立ってになった。

La Virgen de la Paloma(ラ・ビルヘン・デ・ラ・パロマ)についてはこちらでどうぞ。

まずはOさんのおたくにお邪魔して陽が沈むのを待ち。


はじめに、参拝?(笑)


そして、
屋台のお酒がでかい(笑)…でかモヒート。


食べ物や、射的、ダーツなどの出店が出ていて、日本の夏祭りと存外違わない。


そして何より貴重な体験だったのが、チョティス・コンクール。
旧きよきヨーロッパの匂い。

2010年8月17日火曜日

成熟と低音

この数日、非常勤で行っているT大の学生とその友達や。


D大から短期留学でひと月来ている学生と会った。


それぞれ、随分と楽しんでいるようでよろしい。


彼女達が言っていたことで気になったことがひとつ。
「こっちの女の子、って大人ですよねぇ〜」

これにはいくつかのマヤカシがあるように思う(笑)

ひとつは見かけ。
かわいい信仰の日本と、セクシー信仰のヨーロッパでは、違う。
もちろん体型を含めた人種的な根本も違う。
あ、これはマヤカシではないね。


次に、振る舞い。
これも、かわいい信仰の日本と、セクシー信仰の差が大きいように思う。
スペイン人の女の子は「かわいく」見せようとはしない。
彼女達が言っていたように、「声が低いですよね〜」。
電話でいちトーン上がったりはしない。
あ、これもマヤカシではないか(笑)


大事なのは上の様な見かけや習慣的振る舞いにやられて、こちらが、
「お〜、大人っぽい」
と思ってしまうところにある。
実は付き合ってみると、そうでもないんだなぁ。
彼女達も年相応なのだ、中身は。
むしろ、日本人よりも無邪気だな、子供っぽいな、と思えるときだってある。


見かけ、振る舞いも大事なわけだ。
社会的に生きてる限りね。
当然のことだけどね。

2010年8月14日土曜日

経験と混沌

まぁ、単純な話。

犬の7歳は人間の40歳以上ですよ、とか。
フラメンコは日本の民謡みたいなものだ、とか。

例えとしては面白いのだけれど。
それをそのまま解釈してしまうと、大間違いの元ですよ。
という危機感がいつもあるのだ。

西和辞典を引いて、"bueno" は「よい」とか。
"bonita" は「かわいい」とか。
ここにも危機感を持つ必要がある。

さらに言うと、
ある事象を言葉に翻訳する。
女の子を見て「かわいい」とか(笑)
音楽を聴いて「いけてる」とか(笑)
ということ自体が危険だと。
…あ、危険なことをやってるんだな、という気持はいつも持っておかないといけない。


で、マドリードはこの数日異常に涼しい。
ご覧あれ。



スペインと日本の夏の暑さは相対する、という僕の仮説も。
あながち間違ってないかも。

混沌と経験

翻訳できないのだから仕方がない。
あるいは翻訳しても仕様がないのだ。

翻訳、というと語弊がある。
分かるように言い換える、とも言える。

これが僕らの感覚をダメにする。

ある事象はそれだけで充足されている。
説明の余地はないのである。

経験則意味。
その間に面倒な説明は要らない。

実は言葉自体がそうなのである。
言葉を経験することが言葉の意味なのだ。

説明することは不要だ。
説明を楽しむなら、その愚かさを踏まえた上でないといけない。

…と説明している、僕はまた、不要である(笑)


えっと、これはこゆきの毎朝のブラッシング…(笑)

2010年8月13日金曜日

登頂と下山

山登りとは関係ないが…。



サグラダ・ファミリアは高い。
この前書いた、砂の城は砂の山でもある。

まさに山…。
登ると、

お尻がもぞもぞする(笑)
砂的だから余計に…

モンジュイックで見上げると、


モンジュイック・タワー。


港付近には、コロンブスの塔。

埠頭の手前に、えっと、誰んだっけかな?(笑)
波のモチーフが。


バルセロナは、見上げることの多い街。

見上げることは、近代化の象徴。
だからマドリードよりも都会的に感じるのかな?バルセロナは…。

rascacielos=skyscraper= 摩天楼…
うむ。
「摩天楼」か…。
直訳だけど、いい訳だな。

2010年8月12日木曜日

夕方と待合

夕べは大学の職員Mさんと。
学生の頃から知ってる娘。


待ち合わせに寝坊してやってきた(笑)
そうだよなぁ、忙しい中、時間を取って来ているのだから。
休むことも重要な目的のひとつ。


電車の旅を楽しむらしい。

今朝は早起きできて、ビルバオに。
よき旅を。

要らぬお世話だが、今度来る時は是非誰かとね(笑)

2010年8月9日月曜日

休暇と休暇

行きつけのバル、ほぼ全滅(笑)
ひと月のバケーションに皆さん突入。
6日から近所の行きつけイーリスも休み。

9月に会おうね…って!

…ということは。
新規開拓の時期(笑)

前向き前向き…(笑)

2010年8月8日日曜日

自然と精緻




連れ合いの母と親戚が来て、この数日、ガイドをやってます。ガイドもある意味教える仕事。教える仕事はいつでも自分の無知をさらけ出すことに(笑)

2010年8月4日水曜日

気持と効果

思い、は伝わらないことの方が多いでしょう。
特に若い人々よ。
それは言葉、を過信しているということもあるし、言葉と仲良くなっていない、ということもある。色んな経験が足りない、ということだってある。

伝わらないとき。
言葉は基本的に「鳴き声」。
音のまま、だ。


オオカミが遠吠えすると、つられて他のオオカミも吠える。
あれ、だ(笑)
いや、あれは本当は大きな意味を持っているかもしれないね(笑)

10年弱前に、ある歌手の歌をスペイン語に翻訳する仕事をしたときに。
「浜ゆり」という言葉がスペインにはないので、つまり、その植物がスペインにはない(ホントはあるかもしれない)ので、どうしようと思い。
「Kaki(柿)」のように「Hamayuri」とした。
色んなテクニックがあるとは思うが、例えば似た系統の植物名にして、注を付けるとか。
特に歌ならば音の響きがエキゾチックでよいだろうと思い。

意味を共有しないとき、言葉は、音、になる。


来た当初、雑音ばかりでいやだぁ〜、と言っていた連れ合いが、色んな言葉が聴こえるようになってきたと。
これを、分節、という。フランスの言語学者マルチネが作った概念だ。
連続した音を区切って、意味のある単位と見なす。

本当は言葉以前にもこの分節機能はある、と思っている。
動きや、習慣にも。
うまく言葉にできないので、これ以上は分かってから書きます。


数日前、大学院時代の先輩で、今、M大学に勤めているOさんがひと月の研究休暇でマドリードに来た。
奥様と愛娘のKちゃんと。
Kちゃんは小さいときからスペインに来ているのでもう色んな単語をスペイン語でいう。
しかしそれ以上に僕らとは違った仕方でスペインを認識しているな、と感じた。
知りたい、分かりたいが、もう僕らにはできないやり方で…。


今、
マドリードの大きな通りの一部にはこんな日よけが掛けられている。
こんなの役に立つの?、と思うかもしれないが。
これが結構、スペインの日差しには、効くんだなぁ。

2010年8月1日日曜日

来訪と休暇

学生来訪者3人目。
彼女はこれからスペイン東方の地中海の街アリカンテで1年間を過ごす。


友達がくれたというアルパカと一緒に。

夜、遅く着いたのでそのまま休んで、次の日はいつもの通り。
イーリスで朝食をとって。


こゆきの散歩に付き合ってもらいながら、マドリード観光。


Kさんにはこゆきの方から近づいて行く、という珍しさ。
Kさんの方が戸惑っていた。


ひとつハプニングが。
この日は土曜日で、彼女は昼頃から電車でアリカンテに行く予定だったのだが。
朝起きてすぐに、RENFE(スペイン国鉄)のページで予約をしようとすると。
…そうだよなぁ。
8月に向けての週末に地中海に向かう電車が空いているはずがない!
急遽、バスを探すと、昼に発って6時間かけてアリカンテに着く便に、なんとか6席くらいの空席が。


朝に気付いてよかったなぁ。

そしてバス・ターミナル。
ごった返すホームに、増発便などの予定外のスケジュールが相まって。
混乱、混乱。


それでも彼女は旅立って行きました。

1年、必ずや、大きな財産になることでしょう。