2011年1月28日金曜日

撮影と記録

そんなに何度も見るわけではなし。
残しておきたい、というその時のみの一時的な願望か。
静止画でも動画でも。


しばらく前に書いた、残したいものはあるか、という疑問
その中の条件で、恐らく、他を凌いでチョォー突出してしまうのが。
それに対する愛情。偏愛。
普遍性やそれに対する確信なんて、そんなの。

…。
いや、いいんです!
それで。もちろん!
個人で楽しむ分には…。
…ね。

2011年1月27日木曜日

仮想と本物

間違いなく。
日常が最もうまくできた仮想である。
僕らの生活に、本質的にそうでないといけない、というものは殆どない。

その、本質的に仮想的な日常を模倣して、あるいはそれを基盤に工夫して、仮想なんちゃら、を作ろうとする。
そうすると色んな市場で大体当たる。
3D技術の発達もそうだし。
ロボットが人間そっくりである必要はない。

こゆきは時々バーチャル・ハンティングをする。
ドッグフードを威嚇する(笑)


面白いなぁ、と思うのは。
こゆきは生まれてこの方獲物を仕留めたことはない。
つまり、彼女の経験にとってはバーチャルではないはず。
さて、ここで、「彼女にとっては」、が面白い。
本能やDNA、なんて言う誰も知らない用語で済ませてはダメだ。

つまり、僕らの日常も。
バーチャルだと、普通、思わないとしたら。
…僕らは、日常言語の論理にうまくプログラミングされている、のかも?

2011年1月26日水曜日

年齢と後輩

酒の量が自発的に減るとは、よもや考えられなかったが。
間違いなく減ってるなぁ、最近。
歳を取るとは、若かりし日の自分に屈することだ(笑)
ま、しかし相変わらず酒が何よりの友だけど。


バルセロナに来ているスペイン語界の後輩と一昨日マドリードで会った。
丁度、僕が13年前に来たときのことを思い出させる。

しかし、間違いなく当時の僕とは比べ物にならないくらい優秀だね。
頼もしい限り。


自分の持っているものがはっきり分からないと。
与えられるものもくっきりとは見えない。
与えられるものをしっかり定められないと。
今の自分にどう活かされるのか見えない。
未だその繰り返しだもんね。


そして、自分も環境も一定ではなく、変わり続けているんだから。
一筋縄では行かん、いかん。
繰り返すのみ。

2011年1月25日火曜日

2011年1月23日日曜日

存在と出会

「在る」という事態と「会う」という事態は等価だ。
「在ら」なければ「会え」ないという包含や前提の概念は置いといて。


他の存在を知ることで、初めて存在に気付いただろう。
自己の存在に対する認識とは、事象の歴史の中で極めて新しく曖昧なものだと思う。
しかし、それが絶対的なものである、と考える仕方は未だ魅惑的であり続ける。


僕が「言葉を失いたい」という欲求に随分前から取り憑かれているのはこんなことのせいだ。
言語の魔法のひとつ。
「自己言及性」。


僕には自他含めて「在る」ことがとても苦痛で疲れる瞬間があるが。
それは「会う」ことにとても似ている。


言葉がないとき「自己」はどうあり続けるのだろう。
「他者」は他者で在り続けるのか。
こゆきの目と耳と鼻は何を捉えるのか。
そもそも言葉無しで他者と「会える」のか。


言葉の論理で追い続けると、大きな穴があいていて。
その穴に落ちそうになるとき、その穴の底から覗いているのは。
「私」という絶対一人称の言葉なのか、私には分からない私の顔(映像)なのか。

2011年1月20日木曜日

御酒と猪口

Mさん、最後の晩餐で。


行きたいバルが長期休みに入っていたので。


オペラの Taberna Real で念願の生ハムを。
老舗のうまさ。


たっぷりとおしゃべりして。
22時過ぎにいつものシェリー屋に移動。

そこでもたっぷり飲んでおしゃべりして。
最後はチョコラテをサン・ヒネスで。
夜の2時前まで(笑)Mさん元気!


数時間ホテルでお休みして。
次の日の朝7時半には日本に向けて出発。


ここで会えるとはなぁ。
もう日本でゆっくり休まれていることでしょう。

小春と小旅 2

城壁が残る街アビラ。
小春日和になる予定が、太陽が雲間に現れない。
寒かったぁ。
Mさん、でも、元気。


城壁が残る街は、城壁を「残す」街だ。


残す、ということには労力が要る。
形があろうが、なかろうが。
若い頃にはあまり考えても見なかったが。


残そう、という意志には、残すものの価値に対する何らかの普遍性と。
その普遍性に対する揺るぎない自信。いや、確信。
そして、何よりとてつもない愛情が要る。


普遍性という言葉は、共時的意識と通時的意識を統合する言葉。
どちらかのみでは普遍的ではあり得ない。
対して、潔い、という意識、それ自体は普遍的でありえるが。
事態には何か刹那的な瞬時性が在る。
瞬時性は突き詰めれば普遍性に辿り着くだろうが。
それは客観が主観の果てに在るように。


こんな意識を持って。
自分の周りにこれは残そう、残したい、というものが在るか。
在るならば、宝だなぁ。

2011年1月18日火曜日

人魚と夕食

疲れも回復したMさんと、クエンカ旅行の次の16日。
僕らの大好きな Sirena Verde(緑の人魚)で晩餐。

クエンカでは用心してお酒を控えていたMさんだけど。


クイッ、クイッと調子が出てきた。


下のバルでレストランの開くのを待ち。
2階のレストランで。


魚介のスープやイカ墨のパエーヤを食べたら、さらに元気モリモリ。


アルバリーニョ(ガリシア産の辛口白ワイン)もツルツルッ(笑)


この日のイカ墨パエーヤは普段にも増して美味しかったなぁ。


さて、エネルギーを充分に補給して、翌日のアビラ旅行に。

2011年1月17日月曜日

小春と小旅 1

Mさんがやって来た。
15日は一緒に、僕らもまだ行っていなかったクエンカへ小旅行。


朝、ホテルで落ち合ってグラン・ビアから。



本当によい天気で気持のよい空気が吸えた。


でも、Mさんはちょっとお疲れだったので。


そりゃそうだ、日本からひとりで来たんだもんなぁ。
また明日お食事しましょう、ということで、この日は早めに解散。

今日は、美味しいハモンでも、ね。

2011年1月14日金曜日

小春と散歩

こゆきを小春と間違える人は多い。


この数日、マドリードは小春日和。
久しぶりにこゆきの走りを見に、レティーロ公園へ。


平日の公園がやはりいい。
こゆきも足取り軽やか。


空の色も幾分、去年の春に来た頃の色に戻りつつあり。


落ちているものも、冬から春にかけての。


いつも色のある公園も、これからはもっと色が増えるはず。


あと、何回くるかねぇ、とかいう会話もちらほら。


春が来るのは待ち遠しいけどねぇ…

2011年1月13日木曜日

K池と回復

前回の正解は「大福」でした。
はい、左巻きか右巻きか、ということでした。
正解した皆様にはスペインから…


8日にはK池がドイツ、フランスを回ってやってきた。
フランスで屋根から落ちる固い雪塊に頭を砕かれそうになったが。
反対に砕いてやったそうだ。
無事に日本に着いたとの連絡はあったが、そろそろその影響が出てくる頃かもしれない。


ゼミ生でもないが学生の頃から縁のある者が、目立って何人か居る。
こういうのはもう、本当に縁というしかないが。
「酒」とかなんとかという共通項はある。
そこが「学問」などでないところが、僕の不徳の至りで…


スペイン語忘れました、というのは至極当然のことでもある。
まぁ。スペインに来て楽しもうという気があるだけで。
いや、スペインという語が非日常的ではなくなっただけで。
ま、いっか。


食中りの影響がまだどこかに残っていて。
ん〜。
ビールのうまさがいつもの90%くらい(笑)
ぁあ、回復力の衰えよ…

2011年1月10日月曜日

肉饅と大福

(最後にクイズあり)

うちのこゆきには得意な物まねがふたつある。

これは僕が仕事をしている横で、見事な「大福」になり切っているところ。


次はやはり僕が仕事をしている横で。
仕事に飽き、大福にも飽きようとしている僕に、見事な「肉饅」を見せてくれた。


ちょっと色を付けて、かじられかけの「肉饅」を表現することもある。
下がそれだ。


次は、大好きなバッグの中で。
袋に入った大福を見事に演じている。


さて、ここでクイズです。
以下のこゆきは夢の中で「大福」と「肉饅」のどちらを演じているのでしょう。


正解の方の中から抽選で3名様にスペインから素晴らしい……

2011年1月8日土曜日

三賢と食中

東方の三博士(三賢人と言ったりいろいろ)がイエスに会った日が公現節の起源だ。
その1月6日の前の5日の晩、マドリードのカステヤーナ大通りでは、大掛かりなパレードが。


連れ合いが、ディズニーのエレクトリカルを道でやるようなものね、と。
ま、あそこまでキッチリしてはないが。


この三賢人、次の日の朝に子供たちにプレゼントを持ってくる。
サンタよろしく、お家に入ってくるので、皆彼らが入ってくるときのために窓辺に靴を用意しておく。




翌日……
うちにもやって来た。
黒いプレゼント…(笑)
食中り(僕)と風邪ひき(連れ合い)(笑)




一緒になってから、ふたり同時にダウンするのは初めて。
しかし、ふたりともほぼ一日で快復。
これがプレゼントだったのか、と勝手に納得。
…なんと手の込んだ…



2011年1月2日日曜日

旧年と諸々

旧年中の年末にあった諸々のこと。

3 ** プッ
マドリードで一番古い映画館シネ・ドレ
去年の11月、宮崎駿特集があった。


日本でも見てなかった「崖の上のポニョ」を観に連れ合いと。


並んでいたら後ろのあんちゃんに、日本人か、僕は Hayao Miyazaki、見てないのはあと "puerco rosado" だけなんだよ、と。
「ピンクの豚」…しばらく分からなくて…ぁあ、「紅の豚」か、と。

3 ** プッ3 ** プッ
トイレに行って、こういう、上から垂れたひもを引っ張る方式、に出会うと、なんか懐かしい気持になって、いい。


3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ
引き続き、トイレネタで。
ロンダの公園での看板。
動物に糞させたら、500€以下の罰金。5万5千円以下。


3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ


レティーロ公園で。
初めて見る黒鳥に興味津々のこゆき。
「なんじゃ、あの首の形は??」

3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ


こちらに来てやっと王宮に入ってきた。
王宮内のクリスマス人形(Belén)を見るため。

3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ
時々行く中華屋、你好(ニーハオ)。
ご飯を頼むとてんこ盛りで。


子どもの頃、こうやって盛ると、ばあちゃんに。
仏様につぐやり方だからやめなはい(宇和島弁)、と怒られた。
のを思い出した。

3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ


虫歯になるからやめなさい。

3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ3 ** プッ
半年こちらに留学していたゼミ生が、年末に帰って行った。


帰りたくない、また来たい、と言っていたので、安心し、ちょっぴり嬉しかった。
「また…」「もう一度…」
というのは最高の讃辞だと思う。
また会いたい、また食べたい、また読みたい、また一緒に……

僕はちょっと欲張りに「何度でも…」を目指そう。
確実な「また…」を繰り返したいものだ。