薔薇が美しい季節だ。…というには少し過ぎたか。
大学の構内にもきれいなバラが。
見るからに薔薇、というバラだ。
「薔薇」という漢字は、バラの花びらの複雑さを思わせてよい。
景観、
というのは総合的なものだ。我々人間までも含んでしまう。
時々、スペインの街並を見ながら、どこをどう換えたら、日本、になるだろう、と想像する。
見る角度によってや瞬間的な光景は、日本のものに見えることも少なくはない。
もちろん、見る側が、ここはスペインだ、という徹底的な先入観を持って判断しているんだから、かなり難しい想像ではある。
建物の色、建物の高さの均一性。
電柱の有無、店の看板の出し方。
道幅の広狭、道路脇の植物の種類。
窓際には洗濯物を出さない。
考えればきりがないのだが。
今日、こゆきと散歩しながら連れ合いとも話した。
ふたりでピッタリ一致したのは、やはり空の広さ。
これが一番異なる。
これは、上で挙げたかなりの要素と実はリンクしている。
田舎でも日本は山がちなので、この広さはないんだよな。
広大な関東平野は、ね。承知の通り人工的なヤマがね。
奈良辺りの平城京の名残の神社仏閣の空が、僕の中ではスペインの空に近い。
昔の空はみんなこうだったか。
見上げれば、それだけで、そこで自分と世界がぶつかったり、交じりあったりしたんだな。
夜はどれほど恐ろしかったろう。
スペインと薔薇というと、ビゼーのオペラ「カルメン」を思い浮かべます。
返信削除赤い薔薇をくわえて妖艶にフラメンコを踊る演出が、ある時期に流行ったからなんでしょうね。
情熱を感じる薔薇にはスペインの空がピッタリなのかな。
> きりやんさん
返信削除またっくです。
薔薇と空か。
本当にいいコントラスト。
空…僕もスペインへ行ったとき、それを感じました。なんて広大なのだろうと。もう、それ見てると何事もたいしたことがないなって思えますよね?
返信削除> ぜんちゃん
返信削除でも結構現実は厳しかったりもするからね(笑)
そのギャップがまたいいのかも?