2010年9月29日水曜日

授業と秋空

日本の大学も始まったとメールその他で聞き。
もちろんスペインの大学も 2010-2011年コースが月曜から始まった。


6月までと同様、母校コンプルテンセのマスターの授業をいくつか聴講に。


言語学専攻は午後の授業。
水曜以外午後6時から9時くらいまで。
その後クラスメイトと話していると1時間くらいはすぐに経つ。
面白い学生がたくさんいる年で幸運だ。


夏は終り。
空はどんどん高くなるばかり。


レティーロの紅葉も進んでいる。


夏のように一緒にいることができないので。
こゆきはちょっと不機嫌だけれど。


休みの日にはゆっくり散歩。


大学のキャンパスはだだっ広いので。
見上げると高い空に落ちて行きそうになる。

本格的に後半再開。

……で、このお菓子を見るといつも勤め先を思い出す。
ドキョー…


ドラえもんのシールが40種類あるらしく。
連れ合いは全部揃える気でいる(笑)
中身がチョコレートのどら焼き(もどき)。
味は悪くない。

2010年9月26日日曜日

南部と迷路

先週頭にコルドバ→グラナダ旅行に行って来た。
知人に会わない旅行は久しぶり。



だらだら旅行(笑)

名所旧跡には犬が入れない。
ので、僕はコルドバでメスキータには入らず、グラナダではみな、アルハンブラには入らない。
恐らく、地元の人間以外でこんな旅行をする人はいないだろう。
最高に贅沢だ。

コルドバから、夜にグラナダに着いて。
ホテルが予想以上に良く。
みな満足。

スペインは値段が人にかかるのではなく、全て部屋料金。
今回のホテルはふたりで朝食付き二日で 140€。
1日計算ひとり35€=4000円くらい。

次の日もお散歩気分で。



アルバイシンの坂をこれだけゆっくり歩いたのは初めてだった。

グラナダ1日目の目玉は夜のアルハンブラ。
中ではなく向かいの丘からイルミネイトされているところを。
これはすばらしい。


グラナダ2日目も散歩しながら。
今度はアルバイシンの反対側の展望台へ。
迷いに迷って、なんとか到着(笑)
アルバイシンの元来の目的にそのままハマった感じ。
戦時に相手を迷わす迷路道。



南部の小都市は、観光的には大きな場所だけれども、日本の田舎町と似た匂いがする。

2010年9月24日金曜日

出発と到着

日本から来るたくさんの友人たちと楽しんで。
この半年の区切りに、というわけではないけれど。
家族ふたりと一匹でコルドバ、グラナダを廻って来た。


ビデオは後日編集してから。


いつもそうだけど。
そして今さらだけれども。

旅に出ている最中はうちを思い。
家に戻るとまた旅に出たくなる。


もちろん、旅をしている最中は楽しいのだけれど。
心のどこかでうちを想っていて。
日常に戻ると、非日常を望もうとする。

旅先の目的地に辿り着く。
うちの玄関に辿り着く。
同じ「辿り着く」でも随分と意味が違う。
…いや、そう錯覚しているだけか?


日常の基盤。
安定。
ルーチンの中に潜る。
家族のいるところ。
家のあるところ。

日常、ってなんだろうな。
改めて、グルグルぐるぐる、考える。

マドリードに戻るとほっとする。
東京に戻ったらほっとする?
…なんかしなさそう。

四国の田舎は。
もう随分前から僕には非日常の土地になっている。


「日々旅にして旅を栖(すみか)とす」る芭蕉。
「夕乙鳥(ゆうつばめ)われには翌(あす)のあてもなし」と一茶。

定住近代よ。
うむ、日常。有無…。


こゆきも家に着くと喜ぶ。

2010年9月19日日曜日

来客と再開

しっかりと不満を伝える、というのは難しいものだ。
手をブンブン振り回して泣きじゃくる、というのは子供の使う技だが。
それと同じだけの気持を、冷静な言葉にして相手にぶつける、のは訓練が必要だ。
…いや、なかなか冷静にはなれないが。
そして、文化もある。


この夏、最後の学生の来客があった。
ゼミ生のTさんと去年スペイン語の文法を教えたYさんだ。

この夏に短期で留学した学生、長期の留学を始めた学生に何人か会い。
ホストファミリーとうまく行った、行かないを聴く機会があった。

語学力が大きな障壁だが、うまく行かない場合は、結局自分の不満の丈をしっかり伝え切れていないケースが多いように思った。
あと、…なんだろう。
短期だと少し我慢すればいいや、で済んでしまうから。

文化では。
「これも時の運だから、うまく行かないのも含めて留学です」
という言い方も何回か聴いた。
これは大人の意見として聴いても良いが。
僕は(大人の?)怠け・臆病の裏返しとしてみてしまう。
ヨーロッパではこの考え方は、はっきり、ない。

伝える不満は、相手の良心に訴える限り、ひびくものだ。
それは言語を越えて。
それを聞こうとしない者とは、やっぱり言語を越えて付き合い難い。
その時はじめて、仕方がない、と言える。

TさんとYさんは、33日の短期留学の最後の夜。
随分と疲れもピークにきているようだったが。(僕らも…(笑))
行きつけのバルに行って話を開始して。


うちで二次会をして。
…あっという間に夜中の3時(笑)


いっぱい話したなぁ。
色んな話ができた。


こんな付き合いを言語を越えても越えなくても、したいものだ。

さて、今日でちょうどスペイン滞在半年。
そろそろこちらの大学も新学期。
連れ合いは語学学校とフラメンコスクールのダブルスクールを開始。

バケーションも明けて。
再開の季節。

2010年9月18日土曜日

寝起と水泳

新婚さんがお出掛け中に、ベッドでスイミングのこゆき(笑)



寝起きのいつもの仕草。

2010年9月16日木曜日

新婚と初夜

えー、やってきました。




新婚、いや新婚旅行初夜に他人の家に泊まる、元ゼミ生(笑)、元ゼミ生夫婦。
ふたりとも我がゼミの卒業生。


「しんじられなぁーい」
と、泊めてくれメールがあったときの連れ合いの反応。
もちろん、連れ合いが正常です(笑)
始め、新郎Tから2泊お願いします、のメールに、
「遅く着いた晩はいいが、新婚旅行なんだから二日目はホテルをとれ」
と返事すると、今度は新婦Aから、
「ゆっくりお話ししたいのでお願いします」
のメールが。
こういうところが奴らはずる賢い(笑)


それじゃあその代わりと、連れ合いが彼らを運び屋に(笑)


昔からよく来る奴らだったので。
もうこゆきもナジミ。


ゆったりとマドリードを観光して。


結婚おめでとう、というには知り過ぎている感じで。


でも、おめでとう。


美味しい結婚はスクランブルエッグのようだと、ある神話学者が。
1+1のような足し算では決してない。


大好きないつものレストランでお祝いディナー。


みな、いい気分で。
食べながら寝そうになるT(笑)


愛い幸せのお裾分けをありがとう。
…今頃は、レオン、そしてサンティアゴの空の下。


¡Feliz matrimonio!

2010年9月15日水曜日

終夏と東岸

アリカンテ2日目。
この日は、ゆっくり起きて。
留学生の随行で来ていたスパニッシュ・コミュニケーションズのOさんと、サンタ・バルバラ城に。

高みから見下ろすアリカンテの街は。
海の碧に照らされて。
またひとつ、スペインのバリエーションの豊かさを見た。

東岸と終夏

先週末、行って来た。
この夏、ゆっくり家族で休むのは初めて。

レバンテ(東部)地方のアリカンテへ。



1年アリカンテに留学している、この前うちによったKさんもたくましく日焼けをして元気そう。
2日目は海岸から見えていたサンタ・バルバラ城へ!

2010年9月11日土曜日

予測と制御

近代科学は「予測」と「制御」のために成り立っていると言っても過言じゃない。
予測は制御をするために役立つ。

ま、そういう意味でも日本で文系と言われている学問がおかみに軽く扱われるのは、悔しいけど仕方のない面もある。
僕らは「予測」のさらに下準備の段階と、「制御」をもう一段階越えたところの研究をしているはずだから。

近代科学がなぜ「予測」と「制御」に走ったかは簡単で。
それは人間が「予測」のつかないものや「制御」の叶わないものに接すると非常に不安だからだ。
例えば、電車で隣に気のふれた人が座ったり、酔っぱらいが座ったりするとみんな嫌だろう。
それはひとつに、彼らが次どのような行動をするかの「予測」がつかず、自分を含めた環境の「制御」がとれないからだ。

天気や地震を予測して、できる限り制御しようともする。

「予測不可」や「制御不能」という中世的な状態を僕らは近代科学、という誰にでも分かり易そうな、網目のとてつもなく荒いふるいにかけて理解しようとしている。

…なんてことを、今日スーパーのレジでジャリ銭を手から落としたときに思い出した。
大体、どこに行っても最後まで慣れないのが小銭の扱いだ。


スーパーに来る前にいくら持ってるかちゃんと見て。
これはこうやって使おう、と予測しておかねば(笑)
短時間の支払いでは制御が効かない(笑)
…そしてジャリ銭王、君臨。

予測外のことと言えば…
昨日のレティーロ公園では。


えっ、もう紅葉ですか?
確かに昼夜の寒暖の差は激しい。

そしておととい、予想外にバッタリ会った教え子達には。
制御不能にならない程度にバルを紹介してあげた。



ましかし、予測と制御を知らないこゆきと。
よき中世の香りを残す(?(笑))スペインに。
鍛えらるこの1年は貴重だな。

2010年9月10日金曜日

不知と無知

連れ合いと時々笑うのだが。

僕らふたりは知らなくて。
こゆきしか知らない場所がこの世界にはいくつかある。

その1。
吉祥寺のペットホテルの寝床。
このような場所です、ともちろん説明はされたが。
都度、どこに寝ているのか僕らは知らない。

その2。
スペインのトリミングルーム。
1階に入ってこゆきを預け、地下に連れて行かれてトリミングされるので。
その部屋は、こゆきしか知らない。

その3。
この前できた秘密の場所。
Vegadeo(ベガデオ)のL先生宅にお邪魔したとき。
僕らが散策している間、こゆきはL先生の娘のMちゃんとお留守番。
なんか素敵な場所でくつろいでいたようで。


聞こうと思っても聞けない、こゆきだけしか知らない場所。


2010年9月9日木曜日

一息と秋空


バケーションでしまっていたバルが続々開いて。
また豊かなバルライフが戻って来た(笑)


連れ合いのフラメンコ仲間のご夫婦がやって来たり。


まだこの中旬までは来客が絶えないが。
気持的には、一息の我が家である。


今日はこゆきの散歩中。
見上げると高いところに秋の空。


太陽はまだまだ頑張っているけれど。
僕らはふたりとも長袖。

で、また僕の、バッタリ運、が発動しました。

実は夕べこゆきが体調を崩したのでわれわれ人間は寝られず。
昼にはこゆきは完全復調だったのだが。
散歩中珍しく、疲れたのでサン・ヒネスでコーヒーとチュロスでもやろうかと。

そしたら、「センセー!!」…

D大オー・ドブレと。ゆったり旅計画は賢明。

…会っちまいました(笑)バッタリ。
こんな意味でも、名店だ、サン・ヒネスは。

2010年9月6日月曜日

残暑と残波

残波は泡盛だ。
安くてうまい(笑)

残暑が極暑の日本は堪え難いだろうな。
メールやニュースで耳にして想像を巡らしながら。

29日朝までは5レンジャーのヨッコレンジャーとレンジャーケンがマドリードに。
28日は最後の晩餐で大好きなカサ・ミンゴで鶏をやっつける。


相変わらずうまい。


翌日は、本当は。
それから1年こちらに来るSさんとこの前来たソリアのAさんがうちに泊まる予定だったのだが。
連れ合いが疲れて少々調子を崩したので急遽オスタル(hostal:民宿、安めのホテル)に泊まってもらうことに。


連れ合いは置いて、いつものソル熊で落ち合い。

ブラブラ歩いて。
ブティファラ(butifarra:カタルーニャ産のソーセージ)の美味しいSancho Panzaで一杯やっていたら。
お散歩中の連れ合いとこゆきが入って来て(笑)


結局みんなで楽しい夕食。

そして、ここで事件が!(笑)
あまり飲めないSさんがティント・デ・ベラーノを美味しい美味しいと飲んでしまって。
結果、
「せんせ、気持悪い…」

で、「うちが近いから」、で。
で、「もう遅いしふたり共泊まって行け」、に。
次の日はAさんはソリアに帰りSさんひとりになるので、「うちに来るか?」、で。
結局、当初の予定通りに(笑)

連れ合いも寝れば体調は戻る感じで。
よかったよかった。

次の日はSさんとこゆきの散歩をしたり、5レンジャーとも行ったラ・ミ・ベンタに行ったり。


イタリアン・ジェラートのピスタチオ味が絶品だったり。


Sさんは31日の朝、マラガに向けて旅立って行った。


そしてその日の夕方。
アルカラ・デ・エナーレスに短期留学で来ているD大の3人と会いに。
9月2日に空港に送りに行く約束になっていたので、顔合わせをかねて。


みな、ホストファミリーとうまく行っていて何より。

で2日の朝、4時に!バラハス空港(笑)
のち、無事帰国の知らせ。


彼女らみんなの心に映るスペインの空の色を見てみたいなぁ。