2010年10月30日土曜日

木曜と乾杯

D大最初の教え子のひとりが仕事の休みを取って一人旅スペイン。
最後の晩にマドリードに寄ってくれて。


楽しい時間を過ごした。


聞けば、この前会ったのは1年半前に新橋のシェリーバーだったよう。
あれがもう1年半前か…。
光陰スペースシャトルの如し。


話は尽きず。
気付くと I 君は閉店前のバルでイスを並べて横になる(笑)
僕もその辺から記憶が定かじゃないなぁ。


二日酔いは、どの国でやっても同じ気分で…
あの重さはスペインの地下鉄に乗っても、授業を受けても変わることはない。
書くほどの真実ではないな…(笑)


また日本で二日酔おう。
もうそろそろ日本に着く頃でしょう。

2010年10月28日木曜日

寝返と秋冬

ベッドルームはフローリングなので。
夜はベッドの脇にこゆきの寝床を設える。
こゆきはある一定時間経つと場所を変えたり大きく寝返りを打ったりする。
体が熱くなるのかな。
移動できるようにいくつかものを並べる。



「キサマ!寝返ったな!よくも!よくも」
「はい、わたくし、何度も、何度も」
…ゴロゴロゴロゴロ。


水曜日は僕は授業はなく。
連れ合いもフラメンコがあるだけ。
週日の静かなレティーロは全く冬色に。

2010年10月26日火曜日

休業と体調

行きつけのイーリスのニカが結石で緊急手術をしてもう3週間くらいになる。
イーリスには奥さんのミラグロスが立ち、料理番のマノロと雇われのスサナが切り盛りしている。
ミラグロスの顔に疲労の色が見え始めた。



月〜金は9時で閉めますと。
家庭の事情により、だけどそれを知ってるから、なんとも。
来週は帰って来るといいのにな。

2010年10月24日日曜日

列車と王宮

やはり新学期でいろいろと立て込んで。
なかなか書くことも書く時間も少なくなったが。
先週末、16日にマドリードから電車で1時間強のアランフエスに行ってきた。

アランフエスは苺とアスパラガスが名産だ。
往時には苺を載せた蒸気機関車がマドリードまでよく走っていたらしく。
それを観光目当てに春から秋口まで週末だけ走らせる。
観光目的、といっても外国人よりスペイン人狙いのようだ。



近郊列車でいけば50分くらいか。
今度時間ができたら、広い公園をこゆきと散歩しに行こう。

2010年10月14日木曜日

生姜と体温

肩こり&冷え性なので。

この前、日本から持って来てもらったものの中に「しょうが糖」というお菓子があって。
それを食べたら、なんか普段冷えている、手先足先が温かくなり。

以前からこの生姜講座も気になっていたので。
メルカードから1キロ弱の生姜を3€で買ってきて。
作ってみた。
詳細は上の講座でどうぞ。







小ペットボトル1本分の生姜シロップと、生姜チップスが出来上がり。
シロップはお湯で割るだけで、うまい!


冷え性の方にはおすすめ。

2010年10月13日水曜日

事実と深読

ウンベルト・A子、じゃない(笑)エーコの本に「読みと深読み」とかいうタイトルがあったような。

「読み」という言葉から、文字を読むことを一番に連想するように。
恐らく僕らは音声情報を読む方が、映像情報を読むよりも得意である。
得意、というのは間違っているかも。
楽、という表現が近いか。

クイズ番組なんかで一定時間少しづつ映像が変化して行く様を見せられ、最初と最後で違う所は何?
みたいなのがあるが、あれは難しい。
情報量が小さけりゃいいんだろうけど。
ある一定より情報量が大きいと全体を把握できないもんな。
その細部が変化しても認識できない。
逆に映像の方が僕らが認知できる(識別しようとする)情報量が多いとも言えるのか。
色、形、様態、動き……

それに比べると。
「みゆき」→(この間に「み」から「こ」へと連続的な音声変化を機械で作って断続的に聴かせる)→「こゆき」、とやって。
さて?と訊かれればすぐに分かりますわな。
音声の中で言葉として機能する情報量(領域)はごく限られている。
だから分かり易い。

で、僕がいないときのこゆき。
映像から判断する。
様子を見ていると、何かいらいらしているよう。
これは長年の付き合いで映像だけでも総合的に分かる(笑)
尻尾、顔つき、キックキック…

分かり易い音声の言葉が彼女らにはないから何を言おうとしているかはっきりとは分からない。
僕がいないから寂しいのか…なんて勝手に読んだりする。



…これに20時前というコンテキストを付けるだけで。
あ〜、バルに行きたいんだ、という推察ができる…

「KYと 読まれる君の 幸せよ」

2010年10月10日日曜日

河畔と大学

7、8日と、サラゴサ言語学セミナーに出てきた。


サラゴサ大学の言語学者を中心に活動しているグループが催したセミナー。
メンバーを見るととても面白そうだったので行ってきた。


このセミナーの情報はアウトノマ大学に留学している日本の後輩が教えてくれた。
もちろん海外からは招待客をのぞいては僕らのみで。
結果、すごく刺激的で面白かった。

5年ほど前にメキシコのモンテレイの学会で会った、R. Maldonado 教授が招かれていて。
覚えてくれていたのには驚いた。
2年前、ウルグアイのモンビデオでも遭ったっけかな?…もしかしたら。
僕が覚えていない…(笑)
相変わらず、Majo(おとこまえ)だ。

2日目の午後は抜け出して。
サラゴサの街を散策。

ローマ時代の遺跡、カエサラウグスタ劇場



12日が1年でこの地が一番盛り上がるピラール祭で。
ピラール聖母教会の周辺は準備で大変。
実質この8日からフィエスタが始まる、と教会の中でお祈りが捧げられていた。


今回の発見。…あ、仕事以外で(笑)
一人旅が辛くなってきた(笑)
連れがいるのは面倒なことが多いのだが、特にこゆきは。
如何せん、この半年、いや、日本も含めて数年、一緒に旅をするので。
あのウザサが病み付きになっているのかも(笑)
数年前までは、旅行は一人でするものだと思っていたが。
いや、今でもそう思ってはいるのだけれども。
…慣れとは怖い。
「慣れるのは、頭ではなく、体だ」からだ。

ひとりには広いだろう…(笑)45€

そして帰省後。
マドリードは雨。


濡れるほど深まりぬるは秋の色。

2010年10月5日火曜日

出会と意識

ツイってみたりもしたが。
この池谷さんの対談はすごくいい。
常日頃感じて来たことを、脳、という場でひとつ証明してくれているように思う。


言葉を研究していると、分かっていることを研究しているジレンマがある。
無意識あるいは意識的に分かっていること、を記述するわけだ。
しかし、これは言語に限ったことではない。
理系と言われる多くの分野でも同じことだ。

リンゴの落ちる落ち方、速度や時間が計れても。
どうしてリンゴが落ちるのかは永遠の謎である。
引力、という言葉が発明されても、引力の存在の謎が解明されたわけではない。
そして、リンゴはさっきと同じように落ちたり、落ちなかったりする(笑)

一度会ってお酒を飲みたい。
いや、飲まなくてもいいのだが(笑)
どうやらスペイン好きらしいし。
同い年だし(笑)…かんけーない。


僕には会いたい人リスト、というのがあって。
残念ながら最近、会いたかった人リスト、に移行してしまった人も随分いる。
鬼籍にお入りになって。


不思議なのは、会いたいな、と思っているとチャンスが巡って来ることだ。
全く接点のなかった人にも僕は何人か会ったことがある。
会うというのは、見るのではなく、お話をするということ。
人の繋がりもあるが、偶然もある。

落語家・柳家花緑(小さんの孫ね)さんとは、偶然電車で会って話をしたことがある。
話しかける僕も図々しいね(笑)
話題はもちろん話術(笑)
彼は電車で移動するんだって。


これも会いたいと思うことで、無意識が会える方向に努力させているのかもしれない。
意識なんて本当に氷山の一角だもんなぁ。

2010年10月3日日曜日

郊外と顔無

最近のネタで。

3 ** プッ
9月29日、ゼネストがあった。
僕ら世代の日本人には馴染みがない。


もはや、スペインでも毎日営業する店が多い中。
スト自体が地に足がついてないようにも、外国人の我々からは見える。

でも、こんなにショーウィンドウをされちゃうと。


営業妨害以外のなんでもないような…。

ピケが道路でものを燃やして封鎖するニュースが折々流れた。
まぁしかし、こういうエネルギーがまだスペインにはある、とも言える。


3 ** プッ、3 ** プッ
昨日、冬支度をするために、郊外の大型マーケットに。
最大の目的は IKEA。
来西して2度目。


郊外を歩いていると、スペインでもないしどこでもないような感覚に。
「顔のない街」である。
郊外のごく最近開発された街。
「どこにでもある、どこでも通用する」ことが「国際的」ではないな。
と、連れ合いと。
そこでしか、局所でしか通用しないことを極める方が、やっぱりより国際的でありうるのだ。
と、当たり前のことを再確認する IKEA。


3 ** プッ、3 ** プッ、3 ** プッ
この頃スペインは夜の8時には日が落ちるようになった。
夏の盛りには10時まで明るい。


就寝時には窓のブラインドをピシッと閉める季節がやって来た。
IKEA で買った毛布を出す日も近い。