2010年3月31日水曜日

慣性と摂取

随分とスペインの空気に馴染んできたものの、まだ覚束ない。

どこから馴染んでくるのか。
個人的には胃袋からかな。


胃袋ひとつと胃袋ふたつでは慣れ方も随分違う。
今回はそれに加えて、ちっちゃな胃袋ももうひとつある。

僕の胃袋だけであれば、お粗末なもので、アルコールが随分と仲介役をしてくれるため、慣れが早い。
連れ合いも食べるのが大好きだから、割とノリはいい。
しかし、僕と違って彼女の舌はかなり敏感で、うるさいと言えばかなりうるさい。
この10日で彼女のバルの好き嫌いは随分はっきりしてきた感じ。

その意味では。
ちっちゃな胃袋ちゃんが一番うるさかった。
水も飲まないし、パテ系のお食事も日数が経つと振り向きもしなくなる。
保存料は日本よりも随分と少ないのかも知れない。
やっと、この頃安定してきた感じ。

今朝までいらっしゃっていたA先生ご一家も、食を中心に旅行されていたように見受けた。
さすがに賢明だと思う。


大袈裟だが、「その国の構え」が食にはよく見えるから。


ところでスペインの構えは…
…まだ、分かったつもりにもほど遠い。