2012年10月20日土曜日

時間は反復と逸脱で

おー、随分振りの更新。
少しペースを戻そうと思い。

春からNHKのラジオが始まり、それに追われながら時間を過ごした。
7月にその収録が終わった頃から、肺癌を患っていた母の容態が悪化して、8月に逝った。
喪主を務めたので、身内の葬式の後の大変さに振り回されながらあれからはや2ヶ月か。
ラジオは最後まで聞かせてやりたかったが。

故人は記憶に生きる。
いや、人の記憶にしか生きられなくなるのが故人だ。
人の生を振り返ると、振り返るたびに違うページがめくられる。
というのがこれまでの経験だったが、最後の看病が壮絶だったので、まだ健康な頃の母の陰があまり思い出せない。
本の後ろの方にしか手が伸ばせない感じだ。
もうちょっとストレッチしたら、いろいろ思い出してもくるかな。


秋が始まって空気の色も変わってきた。
田舎の山はみかんの山吹色に染まる季節だ。