聖夜は白

『とびっきりじゃ
ないけど
いつものクリスマス』
僕の思想が伝わり実る瞬間

（『十二月の十戒』（出版未定））

聖夜は紺

聖なる夜に
あなたの目に見ゆ
光景を
我が目に映せよ
サンタに祈り

（『十二月の十戒』（出版未定））

大嫌は黒

大嫌い、
綴るあなたの
メール読み
返す返事は
知らぬ振りして

（『十二月の十戒』（出版未定））

寝息は白

手の中の
白い寝息に
数えおる
あなたのリズムを
乱した時間

（『十二月の十戒』（出版未定））

峯崎は黒

別れるや
別れないやの
その峰は
遠の昔に
越え来たはずの

（『十二月の十戒』（出版未定））

反射は白

絵の中の
人の眼（まなこ）に
筆を持つ
あなたの顔の
映るを探し

（『十二月の十戒』（出版未定））

輪郭は黒

君の描く
ものの輪郭（かたち）は
そをなぞる
心の筆の
愛の写しよ

（『十二月の十戒』（出版未定））

未来は白

未来に行き
それを探る
言葉
過去に戻り
それを確かむ
記憶

（『十二月の十戒』（出版未定））