2010年6月5日土曜日

暑気と古都

ということで、トレド小旅行です。

こんもりとした丘の周りをタホ川がゆったりと流れる古都なのだが。
前回訪れたのは何年前か?
その時と随分様子が変わった。

丘なので、街の中央にたどり着くまでに随分と坂を登る必要がある。
はずが、だ。
なんと、丘の中腹辺りに、エスカレータが。
一カ所だけではなく、何本も。

幸いなことに、それを知らなかった我々は、ゆったりと(そう、ゆったりと)階段を。
汗を垂らしながら。
しかし、この階段も実は近年できたもの。



観光し易さと、よき旧跡である、ということの間には、比例関係はないな。
あの坂を登らずして、トレドを往来した様々な民族の跡は辿れまい。
そして、トレドが優れた要塞であったことも。

観光し易さと比例するのは、観光化しようとする気持ち、つまり人集め魂だけだ。
そして、けっして観光客はそれ、人集め魂を感じに観光するわけではない。