2010年9月24日金曜日

出発と到着

日本から来るたくさんの友人たちと楽しんで。
この半年の区切りに、というわけではないけれど。
家族ふたりと一匹でコルドバ、グラナダを廻って来た。


ビデオは後日編集してから。


いつもそうだけど。
そして今さらだけれども。

旅に出ている最中はうちを思い。
家に戻るとまた旅に出たくなる。


もちろん、旅をしている最中は楽しいのだけれど。
心のどこかでうちを想っていて。
日常に戻ると、非日常を望もうとする。

旅先の目的地に辿り着く。
うちの玄関に辿り着く。
同じ「辿り着く」でも随分と意味が違う。
…いや、そう錯覚しているだけか?


日常の基盤。
安定。
ルーチンの中に潜る。
家族のいるところ。
家のあるところ。

日常、ってなんだろうな。
改めて、グルグルぐるぐる、考える。

マドリードに戻るとほっとする。
東京に戻ったらほっとする?
…なんかしなさそう。

四国の田舎は。
もう随分前から僕には非日常の土地になっている。


「日々旅にして旅を栖(すみか)とす」る芭蕉。
「夕乙鳥(ゆうつばめ)われには翌(あす)のあてもなし」と一茶。

定住近代よ。
うむ、日常。有無…。


こゆきも家に着くと喜ぶ。