2011年5月6日金曜日

富士は焚火と大鍋で 2

巨大パエーヤを、思いのほかたくさん平らげて。
他のつまみも合わせてつまんだり、飲んだりしながら。
9時前くらいにキャンプ場付属の風呂に入りに行った。
僕とFとFの長男のTとで。

Fと風呂に入ったのは20数年振りか。
僕らは高校時代、同じ寮に住んでいたので、毎日同じ風呂に入り。
毎日、文字通り同じ釜の飯を食べていた。

20数年振りに風呂に入り。
先に湯船に入った僕は後ろから親子を眺めて。
当時の高校生は背中が一回りもふた回りも大きくなり。
隣にちっちゃな背中を並べていた。
なんかジーンと来て。
大学入学と共に別れてそれぞれの道に入った、友等の道のりを少しだけ考えた。

その後Fより先に湯船に来たTに、
「おとうさんとおっちゃんはなぁ、高校生の頃、毎日いっしょにお風呂に入っててんで」
というと、分かってか分からずか、Tははにかむような表情をして、くるっと向こうを向いた。

風呂から出て、親達はまたちびちびと飲み始めると。
焚火の炎に火照りながら、Tは夢の中に…


同時にうちのメスも夢の中に(笑)


親達は真夜中まで飲んで。
40になったなぁ、30代は本当にあっという間やったなぁ…
などと、いっちょまえのおっさんのように話した。


…朝、テントに当たる雨音で目を覚ますと。
初めてお外で寝たこゆきは結構大丈夫そうだった。


冷えるし、風邪引くとあかんから、今日は早々に退散しよう。
というFの意見に賛同して、いそいそと片付けをして。


早々にふもとっぱらを後にする。
帰りは渋滞はなく、2時間でスムーズに到着。

その晩、自宅のシンクにギリギリ入る大鍋を洗った。


…洗い終わる頃、FからTの日記が送られてくる。


Tの心に残ったこゆきは、今どんなかなぁ。