
コンクリの
硬き扉を押しやらば
青葉さざめく
柔稲(にゅうな)の招き
(『五月の心』(出版未定))

東海道
車窓の景色を
追い越して
君への思い
希望の轍
(『新幹線の乗り心地』(出版未定))

日陰咲く、日向の内に
静寂生る、騒ぎの中に
歩き居るわれ
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))

酔いざめの水を
つるりと飲み込めば
夕べの酒の反省
終わる
(『酔っぱらいのうた』(出版未定))

そよ風が
夏の気配を運び来る
小鳥がおしゃべり
あす晴れるかな
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))

光る海
寄る細波に
カモメ雲
砂浜巡りて
振り向けば青山(やま)
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))

死に果てて
人は朽ちても
土地(ふるさと)は
永遠に息づき
我に語らん
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))