
待ち侘びつ
居らぬ我らを
待ち侘びつ
帰る我らを
待ち侘びつ居り
(『飼い主の戯れ言』(出版未定))

雨 滴
雨 水 雨雨
滴 雨
雨 雨あめ 我
傘の内
雨
(『武蔵野』(出版未定))

お好み焼きを切りながら
教え子の話を聞き居り
ヘラがコツコツ
(『教室のうた 1』(出版未定))

閉じてゆくものへの
喝采限りなく
終わりある
その救いと悲哀
(『戎の憂鬱』(出版未定))

コンクリの
硬き扉を押しやらば
青葉さざめく
柔稲(にゅうな)の招き
(『五月の心』(出版未定))

東海道
車窓の景色を
追い越して
君への思い
希望の轍
(『新幹線の乗り心地』(出版未定))

日陰咲く、日向の内に
静寂生る、騒ぎの中に
歩き居るわれ
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))