2008年6月23日月曜日

波紋は白



あさぼらけ
湾に臨んだ堤防で
波をみる父
地球(ほし)の脈取り

(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))

2008年6月22日日曜日

花色は桃



色に酔う
梅雨の雫の花びらに
淡い口づけ
終わらぬ温さ

(『R−18の疑問』(出版未定))

2008年6月21日土曜日

地下は黒



空の色
都市(まち)の匂いが
見えずとも
苦きコーヒーの
味の広がる

(『スペイン恋歌』(出版未定))

2008年6月20日金曜日

黄色は赤



赤黄色
どんな国かときかるれば
赤黄色なり
食事や旗や

(『スペイン恋歌』(出版未定))

2008年6月19日木曜日

手紙は紺

光の前に生まれし
ロゴスは
肉体の軛(くびき)を
気にも留めずに

(『死刑囚のつぶやき』(出版未定))

2008年6月18日水曜日

川面は黒

神田川
梅雨の重きに
ヘドロを湛え
黒き川面に
岸辺は若緑(みどり)

(『六月の心』(出版未定))

2008年6月17日火曜日

宵口は朱

飲んじゃダメ!
とはまさか言わないけれど
かまって欲しい
酔うその前に

(『メス犬のひとりごと』(出版未定))