
あの夏の
立ち上がる熱気と香り
我が胸に、つと
苦味が走り
(『スペイン恋歌』(出版未定))

書く人の
気持ちをどれだけ読み込むか
愛情の他のデバイスはなし
(『教室のうた 1』(出版未定))

カイギアリ
カヨウノユウノ
ヨイドキニ
スワリツカレテ
カイギアリケリ
(『七月の空』(出版未定))

時間という
記号を横になぞらえて
ロゴスの道筋を眺めおる
(『七月の空』(出版未定))

空の下
病も天の道なりと
朝の植木に水をやり居り
(『七月の空』(出版未定))

呑むという
行為の充つる
その際 (きわ) は
君と僕との
細胞の膜
(『教室のうた 1』(出版未定))

花の種類も違うれど色も形もかくありて
ましてや見えぬ人の道なら
(『スペイン恋歌』(出版未定))