2008年7月10日木曜日

夏香は白

あの夏の
立ち上がる熱気と香り
我が胸に、つと
苦味が走り

(『スペイン恋歌』(出版未定))

2008年7月9日水曜日

深読は赤

書く人の
気持ちをどれだけ読み込むか
愛情の他のデバイスはなし

(『教室のうた 1』(出版未定))

2008年7月8日火曜日

会議は灰

カイギアリ
カヨウノユウノ
ヨイドキニ
スワリツカレテ
カイギアリケリ

(『七月の空』(出版未定))

2008年7月7日月曜日

時間は灰

時間という
記号を横になぞらえて
ロゴスの道筋を眺めおる

(『七月の空』(出版未定))

2008年7月6日日曜日

病気は水

空の下
病も天の道なりと
朝の植木に水をやり居り

(『七月の空』(出版未定))

2008年7月5日土曜日

呑屋は茶

呑むという
行為の充つる
その際 (きわ) は
君と僕との
細胞の膜

(『教室のうた 1』(出版未定))

2008年7月4日金曜日

不視は空

花の種類も違うれど色も形もかくありて
ましてや見えぬ人の道なら

(『スペイン恋歌』(出版未定))