
曲線の中で息を吸い直線の日常を想う
余裕無き直線
余白の曲線
(『北軽井沢へ』(出版未定))

「きたかる」の
澄んだ空気は冷ややかで
朝の散歩に犬もはしゃいで
(『北軽井沢へ』(出版未定))

ハンドルの
右や左に飽きた頃
逃げ水の先に
浅間の峰の背
(『北軽井沢へ』(出版未定))

止まることは
ひとつもなし
せめて前に進むなら
酒酌み交わし
名残を惜しまん
(『下北の夜』(出版未定))

七万の
皮膚の間を溶かしゆく
君の歌声
夏夜の涙
(『サザンの屋号』(出版未定))

夏、透明
午後の陽射しの
窓に反射(かえ)り
床を抱いて
涼やかな午睡
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))

歌は熱い叫びか?
甘い囁きなのか?
この胸に響くはメロディ
(『I AM YOUR SINGER』より)