
知っているのに
知らない
知らないのに
知っている
知っているのに
(『一月は一時に』(出版未定))


蓮の上から
我ら見る
変わらぬ目
見あげる方は
終ぞ同じからずして
(『一月は一時に』(出版未定))

変わらずに
昇った日の内
祝う間に
今日もまた冬
日の入り早し
(『一月は一時に』(出版未定))

色溶時
見上げる空に
星と月
星への願い
月への祈り
(『十二月は充分に』(出版未定))

とうまんを
食べて懐かし
冬の朝
霜柱折る
足の思い出
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))

重ね行く
日々の命の
切なさよ
去年の今も
磨いた床に
(『十二月は充分に』(出版未定))

美しさ
汚れた水では
招けない
払うと落ちる
黒の救いよ
(『十二月は充分に』(出版未定))