
人情の
影に隠れて
この四十(よそ)を
流れた報いを
宵酒に乗せ
(『五月の誤解』(出版未定))

スパム抜き
ゴーヤだらけの
チャンプルは
にがいうまいで
舌が踊りて
(『五月の誤解』(出版未定))

きた向かう
旅の途中に
よい酒よ
まだ見ぬ風の
冷ややかに乗り
(『五月の誤解』(出版未定))

雨便り
届いた空を
返り見て
まだ来ぬ夏を
諦めず待ち
(『五月の誤解』(出版未定))

きたの地は
巻き戻しの
季節
ここは春
春の色とは
他にあらずや
(『五月の誤解』(出版未定))

空っぽの部屋よ我が内
空っぽの心を
冷やしたもことなかれ
(『五月の誤解』(出版未定))

またここも
懐かしむ日が来ようかと
普段見ぬ地に
足を踏みやり
(『五月の誤解』(出版未定))