
酔いざめの水を
つるりと飲み込めば
夕べの酒の反省
終わる
(『酔っぱらいのうた』(出版未定))

そよ風が
夏の気配を運び来る
小鳥がおしゃべり
あす晴れるかな
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))

光る海
寄る細波に
カモメ雲
砂浜巡りて
振り向けば青山(やま)
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))

死に果てて
人は朽ちても
土地(ふるさと)は
永遠に息づき
我に語らん
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))

爪切りは
あんまり好きじゃないけれど
月に一度の
散歩 de 吉ブラ
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))

雨音の
やけに沁みるは
丑三つの
次の短歌の
音ぞ練るとき
(『酔っぱらいのうた』(出版未定))

初夏の朝
三十年乗りつ
白波に
取り残されて
足元を見る
(『セニョール・ホニの涙』(出版未定))