
黄色が秋
澄み渡る朝に
映えるは黄色
秋の黄色
黄色
(『十一月は準備して』(出版未定))

脇行く男学生(おとこ)の
「…きれい…」
の先は
青空しょった
銀杏の鮮やか
(『教室のうた 1』(出版未定))

昼毎に
微かに違う
固さ噛み
君の手付きを想う
飯粒
(『十一月は準備して』(出版未定))

薄くもり
淡い光の
静けさに
浅い疲れを
微睡み眠り
(『十一月は準備して』(出版未定))

焼き上がる
白の器に
よそわんは
酒の滴か
言葉の水か
(『十一月は準備して』(出版未定))

名にし負う
かなたの天才
来たり見て
そのキャンバスに
誰を探すや
(『ピカソの憂鬱』(出版未定))

正気なり
その正気なる
有り様が
正気の沙汰に
有らざるや、いかに
(『十一月は準備して』(出版未定))