
空っぽの部屋よ我が内
空っぽの心を
冷やしたもことなかれ
(『五月の誤解』(出版未定))

またここも
懐かしむ日が来ようかと
普段見ぬ地に
足を踏みやり
(『五月の誤解』(出版未定))

音で聞く
小林秀雄の言霊は
鼓膜を貫き
髄に染み込み
(『ひとつの計画』(出版未定))

年毎に重ねる歳を
数えては
なにを計りて
なにを嘆かん
(『五月の誤解』(出版未定))
何事でもないんだよな
今
何事でもないから
大事だったり
(『ひとつの計画』(出版未定))

胸元に潜り
あなたの鼓動を聞きながら
胸元で眠る
午後
(『メス犬のひとりごと』(出版未定))