
沖縄の
赤い熱気を
連れ居りて
飲みの席にも
シーサーが鳴き
(『六月の六角』(出版未定))

iPod
選んだ曲の
通勤と
目に見ゆ画像が
睦まずにおり
(『六月の六角』(出版未定))

花と犬
梅雨の合間に
日和見て
通りの脇に
色を飾らん
(『六月の六角』(出版未定))

バスを待つ
ぬるき空気の
停車場に
潜る車体と
ぬめるエンジン
(『六月の六角』(出版未定))

なの日まえ
勇んで呑んだ
門仲も
雨の滴で
酔いは冷めやり
(『六月の六角』(出版未定))

傘がない
そぼ降る雨に
濡れながら
あの人のうたを
繰返しながら
(『六月の六角』(出版未定))

夢現
唸る列車の
風を差し
眠る空気の
虚を抱き居り
(『六月の六角』(出版未定))