2010年6月24日木曜日

季節と色彩

季節には色がある。

ちょっと前に、「景観」は人も含む、と書いた
家を一歩出ると、その景観の中に僕らは入り込むわけだ。
もちろん家の中だってひとつの景観であるのだが。


スペインの景観。
3ヶ月前、来た当初は、馴染めない景観に外に出ると体のどこかがいつも反応していた。
頭も体の一部。


それが、慣れ、という人間の優れた能力と。
それなりに周りを観察してきたことで。


随分と、景観に過剰反応しないようになった。
人が景観に馴染むように、景観も人に馴染む。
周りのスペイン人と僕らが馴染む、仲良くなる、という言い方が分かり易いかな。
ひとつの例として。


スペインの夏の緑もなんか自分たちのもののように感じ。


青空も、息を溜めずに、きれいだね、と、言うように。


本当は自分たちの景観にはなかった季節の色にあまり驚かなくなった。

それでも、時々ふと気付くと、やはり僕らは少し緊張して歩いていたり…。
それは、ちょうど地面の上数ミリに浮かんでいる感じ(笑)


その意味で、以前も今も一番景観に馴染んでいるのは、こゆきだな。


国際的とはやはり、矛盾しているが、国際的ではないことなんだな。
なぁ、こゆき。


お前の目に映る、スペインの景観って、どんなんだ?

4 件のコメント:

  1.  空が「まともに」青く、木々が「まともに」緑なんじゃないですか。東京で写真を撮って、この色は出ません。光の加減もありますけどね。実際に見たら、もっと色彩に「深み」があるんでしょうねぇ。

     今の東京は梅雨で、「景観」もくすんでいます。
     紫陽花はそれなりに咲いていますが、その「景観」をスペインの方がご覧になったら、どう感じるかをお聞きしたいところではあります。

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  2. 「地面の上数ミリに浮かんでいる感じ」
    異国の地を踏む心情を表す、巧い例えですね~。
    写真の、空と緑のコントラスト。空気がそのまま伝わってきそうで、いい感じ!
    スペインは気温は高いけど、湿気がないんだよね~。いいなあ、東京は雨ばかりだよ。

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  3. > Kikuchy さん

    梅雨まっただ中のようですね。
    そちらで仕事しているときは、スペイン人の仲間はやはり、最悪だ〜、といってました。
    唯一、香りが立つので、梅雨の間は香水の量が少なくて済む、と言ってたのを思い出しました。

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  4. > ちゃーこちゃん

    湿気ないよ〜。
    でもそのせいもあって、日なたに出ると、本当に焼かれるようだよ。
    暑いけれど、湿気が高いよりは過ごし易いかも。

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